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執筆者の写真ganeshasachi

末期がんの母と癒しのパワー1


十数年前 まだ私の癒しのパワーが未熟だったころ

母が

「すい臓癌、末期、余命1ヶ月」

と 診断されてから、

半年が過ぎた頃

母の身体には、黄疸と浮腫みの症状が出現していましたが、

私の指が母の手に触れただけで、黄疸が消え、浮腫みが無くなるのです。

ですから、私が病室を訪れると 良母の病状が良くなるので、

家族は、深刻には考えていないようでした。

『末期癌は、痛みとの闘いだ』

と聞いていましたが、 母は、痛み止めは、ほとんど使用していないのです。

「夜、眠れない時には、座薬を使用する。」

と、言っていましたが、

私が、

「大丈夫、ゆっくり眠れるよ。」

と、声をかけた日は、 不思議と、朝まで熟睡していたそうです。


この頃の私は毎日、母の病室へ通い、 癒しのパワーで、母の浮腫みと痛みを取っていました。

そして、 病室で 母へ癒しのパワーを送っている時に、 回診のために入室してきた主治医が、

「あっ失礼しました。ヒーリング中ですね。」

「痛みがないのは、助かります。」

と おっしゃり、

カルテに 「癒しのパワー」 と、書き込まれたのです。

この頃の私は、まだ未熟で、 転移した癌を消し、浮腫みや痛みを取れても、 すい臓の癌を消滅できずにいました。

『何とか救いたい。』

との思いから、焦りを感じていましたが、

この医師の言葉で、

「痛みや浮腫みを取るのも、『癒しのパワー』なのだ。」

と、思えるようになったのです。

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